AIサービスが急速に発達した2022年。画像生成AIの分野1つをとっても、画像生成AI「Stable Diffusion」のオープンソース化、プロ級イラストが生成できる「Novel AI」の誕生など目覚ましい発展がありました。
AIの発展により強く影響を受ける分野の1つがクリエイター界隈。AIにより、従来かなりの労力が必要だった作業も、「数秒」で完了してしまうなど、かなりの破壊的イノベーションが生まれています。
「AIにより仕事が奪われる・奪われない」などの議論も活発ですが、やはり考えるべきはAIとの共存の道。これからはAIをいかに活用できるかが市場価値にも大きく関わってきます。
前置きが長くなりましたが、今回はクリエイターの方が活用できそうな話題のサービスを5つ紹介。文章や画像、音声など、各分野で大きな話題になったり、今後の発展が期待できそうなサービスをまとめています。
東工大ベンチャーにも登録される、2020年設立のAIスタートアップ企業「CoreFont」が開発した音声AIサービス。同社は、ひろゆき氏の音声を高い精度でAI生成できる『ひろゆきジェネレーター』でも大きな反響を呼びました。
メインサービスとなるのは、AIを用いた音声の作成と、自分の声などを用いたオリジナルAI音声の作成の2つ。基本的には有料プランでの使用が想定されていますが、無料でも一定の範囲で使用OK。商用利用も可能です。
プロの声優やナレーター、著名人、男性、女性、子どもなど、4000種類以上の音声を、利用シーンに応じて使い分けることができますよくYouTubeなどに動画をアップしている方は、動画に自分で声を充てる必要がなくなるだけでも、かなり嬉しいのではないでしょうか。
AIにより様々な種類の文章生成が行なえる、AI文章作成ツール『Catchy(キャッチー)』。同サービスでは、実に100種類以上の文章を作成することが可能。
キャッチコピーや記事作成、メルマガ、販促文などはもちろん、LINEの返信や新規事業のアイデア、会社名、仕事の相談など非常に幅広く、ユニークな文章作成も可能です。
こちらはCatchyを用いた「記事」の文章作成。「記事のタイトル」と「記事で説明・紹介したい内容」を入力することで文章作成が可能です。少し校正すればほぼそのまま使用できるレベルで生成されていますね。
AI文章作成ツール『Catchy』使い方・レビュー/現役コピーライターが文章の品質をチェック!2022年10月サービス開始した、画像生成AIサービス「NovelAI Diffusion」。漫画・アニメ作品のような2次元キャラクターの錬成が群を抜いてハイクオリティであることから、瞬く間に話題を呼びました。
利用は有料で、それぞれ月額10ドル、15ドル、25ドル。「Anlas」と呼ばれる独自のクレジットを消費して画像を錬成。画像を生み出すには、プロンプト(通称呪文)を入力します。「Beautiful girl」とか「girl, kawaii, full body」とか、単純な呪文でも数枚生成すればかなり高精度な画像が出力されます。
比較的汎用性・利便性の高いプロンプトは下記の記事でも紹介しています。中国語圏で大量に検証、研究された呪文(プロンプト)の指南書である「元素法典」なども登場しています。
【NovelAI】元素法典で詠唱した画像集。プロンプトの入力方法・使い方紹介。自分が手書きで書いた文字をAIが瞬時にフォント化してくれるという、何とも近未来的なサービス『AIJIMOJI(エーアイ ジモジ)』。開発元は1993年創業のフォントメーカー「フォントワークス株式会社」。
「あ~ん」の46文字を手書きで入力すれば、ものの1分でフォント化されます。手書きした文字を、そのまま画像として処理してフォント化しているのではなく、きちんと線の濃淡や太さなども最適化される芸の細かさもあります。
フォントは.otf形式でダウンロードできるので、ファイルを開いてワンクリックでインストール。サービスの紹介文や、手書き風のデザインとか、デザイナーの皆さんも、工夫すればいろいろと使い道はありそうです。
手書き文字を、AIでフォント作成『AIJIMOJI』使い方・レビュー『モジコ』は、LINEに画像、音声、動画ファイル、YouTubeのURLを送信すると、自動で文字起こししてくれるというサービスです。画像に含まれている文字や、動画の音声などをAIが自動で読み取り、文字でアウトプットしてくれます。
文字起こしサービスはたくさんありますが、特徴は使い方のシンプルさ。スマホに入ってるLINEで、文字に起こして欲しい画像、音声、動画を送信すればOK。YouTubeの動画まで、URLを貼るだけで文字起こししてくれます。
動画の文字起こしの精度としては、まだ高いとは言えませんが、周囲の雑音なく、1人でハッキリ話している動画なら割とスムーズに文字起こしが可能。従量課金にもサブスクにもどちらでも使用可能です。
AIの文字起こしサービス『モジコ』使い方・レビュー今回は「音声・文章・イラスト・フォント・文字起こし」の各分野でピックアップしてサービスを紹介しました。背景生成や3Dモデル、アニメーション、塗り作業など、まだまだ各分野に特化したAIは沢山存在するので、引き続き良いものがあれば紹介していきたいと思います。