エヴァンゲリオンとは?
アニメ好きという人でなくても、一度はその名前を聞いたことがあるのでは?というアニメ界のレジェンド作品「エヴァンゲリオン」
一言でいうとロボットアニメというジャンルになるのですが、各キャラクターの細かな心理描写、斬新なストーリーで1995年のアニメ放送直後に一躍大ブーム、社会現象となりました。
まず初めに伝えておきたい事として、エヴァンゲリオンは初出のアニメ放送から20年以上経った作品ということになりますが、実はエヴァンゲリオンはまだ完結していません。
正確に言うと、何度か各作品でエンディングは迎えていますが、現在上映中の「新劇場版」はこれまでの書き直し・リメイクではなく「完全新作」となっているので、当然結末はわかりません。また過去作品の謎もまだ多く残されているのが現状です。
というわけで、まだエヴァンゲリオンを見たことがない・・という方でも今から過去作品を見れば、最新作の公開には十分追い付くことができます!
現在公開されている新劇場版は全4部作で構成されており、現在は3部作目の「Q」までが公開されています。当初の発表通りであれば残すは4部作目の「シン・エヴァンゲリオン」のみということになります。
アニメ好きの方でも意外に手を出していない方、過去作品の複雑さなどから敬遠されていた方も多いのではないかと思います。この記事では過去作品の流れをまとめたので、これからエヴァンゲリオンを視聴しようとする方には是非参考にしていただければと思います。
この記事では、内容のネタバレは記載しておりません。
過去の主要作品一覧。どれから見れば良い?
TVアニメ 「新世紀エヴァンゲリオン」 1995年10月4日~1996年3月27日 全26話
作品の初出は1995年に公開されたテレビ東京系列でのTVアニメ。全26話の構成。
TVアニメでは話の核心となる謎・伏線が殆ど解消不良のまま最終回を終える形となりました。
特に作品のラスト数話は、考察サイトを隅まで読んでも理解が難しい内容で、普通に視聴するだけではまず疑問しか残りません。
しかし、沢山の派生作品の最も根幹を担うのがこのアニメ版なので、是非全話通して一度は見て頂きたい作品です。
20年以上の前の作品になるので、当然最近のアニメを視聴されている方にとっては作画・演出が古く感じる事も多いでしょう。終盤にかけてのシリアス展開、話の内容の複雑さなども事実あります。
どうしても抵抗があるという方は前述した、2007年より公開されている4部作の「新劇場版」から見るのも良いかと思います。ただアニメ版の書き直しというわけではないので、内容は異なりますが、序盤~中盤にかけては殆ど同じ内容になります。
映画 「劇場版新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に」 1997年7月19日
アニメの補完、別エンディングとして作成されたのが、劇場版Air/まごころを、君に
通称「旧劇(旧劇場版)」「EOE(英題 End of EVANGELION から)」
作品の位置づけとしては、アニメ版の最終回の2話(25話・26話)のリメイクになるので、アニメ版をすっ飛ばしてこちらの旧劇場版から見ても話しの内容には着いていけません。
アニメ版では疑問として多く残った、物語の核心部分の説明もなされ、きちんとした一応のエンディングを迎えます。
これもファンの中では賛否両論分かれますが、私はこの「アニメ+旧劇場版」でエヴァンゲリオンという作品の結論としては満足がいくものだったと感じます。
作中の謎が全て解決されたかと言われるとそうではありませんが、謎を残し視聴者へ考察の機会を与えてくれるのがエヴァンゲリオンの面白さでもあります。
エヴァンゲリオンを初めて見る方は、まずはアニメ版の全26話、エンディングの補完として旧劇場版を視聴することを自分はお勧めします。
漫画「新世紀エヴァンゲリオン」1995年2月~2013年7月
貞本義行氏によるコミカライズ作品で月刊少年エース・ヤングエースにて1995年2月から2013年7月まで連載。現在は完結し、こちらもアニメ版・旧劇場版とは別のエンディングを迎えています。
漫画版はあくまでアニメ原作とは別枠の作品となります。内容は概ね旧劇場版までをなぞったものになりますが、エンディングは映画版とはまた別のものになります。
過去のアニメ原作・映画版のエンディングと比べると、漫画版のエンディングは平和的な内容で、ある種最も一般的なハッピーエンドを迎えることができた作品だと思います。
エヴァンゲリオンの作品の中では最も取っつきやすいのがこの漫画版だと言えるでしょう。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 2007年9月1日~
そして現在放映中なのが、ヱヴァンゲリヲン新劇場版、通称「新劇」
TVアニメ版のリメイクとして、2006年に4部作での制作を発表。
現在まで、2007年9月1日に1部作目の「序」2009年6月27日に2部作目の「破」2012年11月17日に3部作目の「Q」が上映されています。
当初はアニメ版の作画等を一新したリメイク版と思われていましたが、内容はまた新しいものになっています。
「序」ではアニメ版1話から6話までの内容をほぼ100%なぞらえた内容、コアなファンの間では細かい描写がアニメ版と違っている事から、アニメ版とは別世界・パラレルワールドになっているのでは?と憶測を呼びました。
「破」ではアニメ版8話から23話までの内容となっていましたが、徐々に明らかにアニメ版とは違う展開に。特にラスト数分の「Cパート」では物語の急所の展開が改変されるものとなっており、ファンの間では期待が大きく膨らみました。
そして現在公開されている最新作の「Q」では、別展開どころか完全なオリジナル展開に。今までのアニメ版・旧劇・新劇の「序」「破」から180度内容が変わることとなりました(笑)
「序」「破」までは物語の展開も高評価で、今まで謎を残したままエンディングを迎えがちだったエヴァンゲリオンという作品も、アニメ版から二十数年を経て、ようやく新劇4部作で綺麗な形で終幕できる。というファンの思惑は良い意味でも悪い意味でも再び裏切られることになりました。
「Q」で急激に物語の風呂敷が広げられたので、もはや4部作での終結は不可能なのでは?との声も上がり、当初最終作品であると思われていた「シン・エヴァンゲリオン」ではまだ完結しないのではと言われています。
お勧めの視聴順は?
やはりアニメ版26話+旧劇2話のセットで視聴した後に新劇場版を見るのが最も楽しめるかと思います。
アニメ版も内容が複雑・話がシリアスと紹介しましたが、26話ある内の大部分は普通にクセもなく楽しく視聴できる内容になっています。
アニメ版の終盤部分は飛ばし飛ばしで視聴し、旧劇できちんとしたエンディングを視聴するのも自分はありかと思います。
漫画版はあくまでオリジナルとは別の枠組みなので、必ず読むという必要はないでしょう。絵と文字で話を追えるので内容の理解がしやすく、シリアス要素も薄めで全体的にシリーズの中では読みやすい作品になっているかと思います。
シン・エヴァンゲリオンの上映日・公開日は?
新劇場版Qが上映されたのは、2012年の11月。その時の次回予告で発表されたシン・エヴァンゲリオンの公開予定は2015年の冬
エヴァファンでこの発表を信じていた人は皆無だったのではないでしょうか?(笑)
今現在は2017年の夏ですが、現在公式サイトでは「鋭意制作中」とのことで、シンエヴァンゲリオンの公開予定日は一切発表されていません。
運が良ければ今年中に公開予定日が発表されれると思いますが、それでも最短で上映は2018年の夏、2019年にずれこむ可能性も高いと自分は思っています。
シン・エヴァンゲリオンの内容・考察は?
はっきり言うと、もはや予測不能です(笑)
ファンの間でも様々な考察は為されていますが、Qでのちゃぶ台返しを考えると、次回の上映でも正直何が起こるかまったくわかりませんし、何が起きても不思議ではありません。
実際に上映されたQは、2部作目「破」でのQの次回予告とはまったく違うものとなっており、Qの最後に公開された「シン」の次回予告も信頼することができないのが現状。
過去のアニメ版のエンディングから言っても、全てが謎のまま、何も解決することなく新劇場版も幕を閉じてしまう可能性も十分あります。
しかしながらまだ綺麗に完結する方法も残されています。エヴァンゲリオンのコアファンの考察には毎度頭が下がります(笑)
「シン・エヴァンゲリオン」の内容予想については、内容のネタバレを含みますので別記事にまとめます。
最新情報なども随時更新して、そちらにまとめていきたいと思います。