動画の見どころ検索・編集『切り抜きDB』使い方・レビュー

最近、YouTubeでもよく見かけるようになった「切り抜き動画」

人気の火付け役となったのは、2ch創設者である西村博之氏。
生配信を切り取って再投稿し、収益化する流れがブーム化し、
瞬く間に切り抜きチャンネルが増殖。現在300以上も存在するというから驚きです。

そんな切り抜き動画ですが、その名の通り動画を「切り抜く」だけで良いため、
動画制作の初心者でも比較的手を出しやすいジャンル。

…と思いきや、面白い箇所の切り抜きや、字幕・BGMの挿入、細かい編集など、
意外に動画制作の工数は多く、イチから始めるのは大変です。

そこで今回紹介するのが、『切り抜きDB(Kirinuki DB)』
YouTubeの配信・動画の見どころをデータベース化し、
タイムライン上で検索できるサービス
です。

切り抜きDB(Kirinuki DB)

『Kinuki DB』とはどんなサービス?

切り抜き動画の作成に欠かせない、元動画をアップしているチャンネルを探すことから、
個別動画内での話題・見どころの検索切り抜き動画の作成
各クリエイターの切り抜きチャネルの分析(統計情報の確認)まで、一括して行なえます。

要するに、Webサービス上で切り抜き動画の作成~分析を完結できるわけですね。便利。

さっそく、切り抜き動画をつくってみる。

百聞は一見に如かず。まずは実践ということで、切り抜き動画をつくってみましょう。
ちなみに私は、動画編集は初心者。切り抜き動画の作成も初めてです。

まずはチャンネルを検索

まずはサービス内で登録されているYouTuberチャンネル・グループを検索します。
2022年8月現在では、124チャンネル・49グループが登録されている様子。
追加したいチャンネルがあれば、こちらから追加申請も行なえます。

チャンネルページからは、同チャンネルでアップロードされている動画一覧や、
話題・見どころポイントが整理されたタイムテーブル、
チャンネルの登録者推移などの各種分析が閲覧できます。

今回は切り抜きOKを公言している、こちらのひろゆきさんの動画を切り抜いていきます。
実はひろゆきさんの動画は、切り抜き動画はいくつか見たことはありましたが、
元のライブ配信動画を見るのは初めて。

切り抜き動画は5分程度にまとめられているのですが、
元のライブ配信動画は、1時間35分もあって驚きました…。けっこうボリューミー。

タイムテーブルを見て、動画内の切り抜きたい話題を探す。

しかし『切り抜き DB』では、そんな長時間の動画でも、
上記のように話題ごとにタイムテーブルを表示してくれます。

「娘の援助交際」「部屋の片づけが苦手」「スイスの安楽死」…
これだけ見ると何の話なんだ…?と思ってしまいますが、

これはYouTubeのコメント欄にある、タイムスタンプ付きのコメントをYouTube Data API収集し、
時系列順に並べているということらしい。ここで切り抜きたい箇所を脳内でピックアップします。

Kirinuki TOOLをつかって、必要な箇所を切り抜き&編集する。

それでは早速動画を切り抜いていきます。
DLなしでWeb上で使える切り抜きツールがあるので、そこに動画をアップ。

動画のテロップ入れをしていきます。
再生速度の変更や、切り抜き箇所の指定、テロップのフォント変更やアニメーション追加、
BGM・画像の挿入など、必要最低限の機能はすべて揃っている形です。

当然きちんとした動画編集ソフトを使ったほうが効率は何倍も良いですが、
初心者が入門に使う分には、一旦これで慣れるという意味でよさそう。

必要に応じて、AI文字起こしもできる!

1分あたり50円の有料ですが、AIによる字幕起こしも可能。

AIは「Google Cloud Speech-to-Text API」を使用しているとのことで
やや高額ですが、他ツールと比較しても音声認識の精度は良さそう。

10分動画で500円がかかると考えると、いくら動画収益でペイできるかにもよりますね。
慣れない自分の場合は、「文字起こし→テロップ作成」に恐ろしく時間がかかるので、
活用したほうがコスパは良さそう。

サービスについてまとめ

切り抜き動画は、今から参入してもはやレッドオーシャン感がありますが、
クリエイターをうまく探せばまだうまく収益化できる可能性はあるかも。
(ひろゆきは、「僕の切り抜き動画は、今からでは絶対稼げない」と公言していた)

今回紹介した「切り抜きDB(Kirinuki DB)」は、
動画編集に特別知識のない初心者が
「とりあえず切り抜き動画をつくってみる」のであればちょうどいいサービスなのかも。

実際に動画編集はほとんど経験のない僕でも
とりあえず切り抜き動画をつくってみるまではすぐできましたし。
まず一歩踏み出してみるという方は、ぜひ活用してみてください。

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